お正月におこわやお赤飯を作ろうと、もち米の袋を買って帰ってくる。
いざ炊こうとして、いつものお米と同じ水加減でいいのかと手が止まります。
ふだんのお米と同じ量の水で炊くと、もち米はべちゃっと柔らかすぎる仕上がりになりがちです。
もち米は、ふだんのお米より水を少なめにして、浸水の時間を守るのが基本です。
炊飯器なら浸水の時間は説明書どおりにして、水はおこわ・もち米の目盛りに合わせ、目盛りがなければ米と同じ体積か少し少なめの水にします。
蒸し器やせいろで蒸すなら、ひと晩浸水させてから蒸します。
もち米とうるち米の違い
ふだん炊いているお米はうるち米と呼ばれ、もち米と並べると見た目から違います。
もち米は白く濁った不透明な粒で、うるち米は少し透き通った粒です。

粘りが強いのは、でんぷんの違い
お米の主な成分のでんぷんには、アミロースとアミロペクチンの2種類があります。
うるち米には粘りをおさえる働きのあるアミロースが含まれますが、もち米のでんぷんはほとんどがアミロペクチンです。
そのため、もち米は炊くと強い粘りが出て、よくのびる食感になります。
水を吸いやすく、少ない水で炊ける
もち米は水を吸うのが早く、浸水のあいだにたっぷり水を含みます。
浸水で吸った分があるので、炊くときに加える水はうるち米より少なくて済みます。
| 比べるところ | もち米 | うるち米(ふだんのお米) |
|---|---|---|
| 粒の見た目 | 白く不透明 | 少し透き通る |
| 炊いた食感 | 強い粘り、よくのびる | ほどよい粘り |
| 水加減の目安 | 米と同じ体積か少なめ | 米の体積の1.2倍ほど |
| 主な使い道 | おこわ、赤飯、おはぎ、餅 | ふだんのご飯 |
買ったお米がどちらか分からないときは
袋に入ったお米なら、表示の名称の欄を見ます。
もち米なら「もち精米」、うるち米なら「精米」や「うるち精米」と書かれています。
米びつに移したあとで分からなくなったときは、粒が白く濁っているかで見分けられます。
混ざってしまうと水加減が決められないので、もち米は袋のまま、ふだんのお米とは別にしまっておきます。
炊く前の準備、やさしく研いでしっかり浸水
米用の計量カップで、すり切りで量ります。
1合は180mlで、もち米1kgはおよそ6合あまりです。
もち米は粒が割れやすいので、手のひらで押しつけず、指先で軽くかき混ぜる程度にします。

水を替えながら、にごりが薄くなるまで2〜3回すすぎます。
炊飯器で炊くなら、浸水の時間は機種の説明書に合わせます。
蒸し器やせいろで蒸すなら、ひと晩(8時間ほど)浸けておきます。
暖かい部屋で長く浸けるときは、ボウルごと冷蔵庫に入れます。

浸けた水は捨てて、ざるにあげます。
炊飯器で炊く場合は、ここで新しい水を量って入れます。
炊飯器で炊く、目盛りと水加減
おこわ・もち米の目盛りがある場合
内釜に「おこわ」や「もち米」の目盛りがある炊飯器なら、その線まで水を入れて、おこわのメニューで炊きます。

おこわは白米より一度に炊ける量が少ない機種が多いので、炊ける合数を説明書で確かめます。
目盛りがない場合の水加減
もち米だけで炊くときは、水を米と同じ体積か、それより少し少なめにします。
たとえばもち米2合(360ml)なら、水は300〜360mlほどです。
しょうゆや酒、だしを入れるときは、その量も水に含めて数えます。
具を入れるおこわは、具から出る水分の分だけ少し控えめにすると、べちゃっとしにくくなります。
炊き上がりの硬さは機種によって変わるので、1回目は少なめの水で炊いて、次から調整します。
うるち米と混ぜて炊く
もち米とうるち米を混ぜると、もち米だけより粘りがやわらぎ、ふだんのご飯に近い食べやすさになります。
半々で混ぜるなら、合わせた合数の白米の目盛りより少し下まで水を入れて、白米のメニューで炊きます。
もちもち感をしっかり出したい赤飯やおこわは、もち米だけで炊きます。
冷めても食べやすい軽さがほしいお弁当やおにぎりには、うるち米を混ぜると扱いやすくなります。
混ぜる割合を増やすほど、ふだんのご飯に近づきます。
炊飯器で赤飯を炊くとき
赤飯は、小豆のゆで汁を水の代わりに使うところが、ふつうのおこわと違います。
- 小豆は浸水させずに、そのまま鍋でゆでます。少しかためのうちに火を止め、豆とゆで汁を分けます
- ゆで汁は冷ましてから使います
- 研いだもち米を、冷ましたゆで汁に浸けておくと、色がむらなくつきます
- 内釜にもち米を入れ、ゆで汁をおこわの目盛りまで注ぎます。足りなければ水を足します
- 上に小豆をのせ、混ぜずにおこわのメニューで炊きます

炊き上がったら、しゃもじで底から返して小豆を全体に散らし、余分な水分を飛ばします。
蒸し器・せいろで蒸す手順
蒸すと粒が立ち、表面はさらりとして中はもちっとしたおこわになります。
ひと晩浸けたもち米をざるにあげ、水気をよく切ります。
蒸し器やせいろに固く絞った布巾を敷き、もち米を平らに広げます。
真ん中を少しくぼませると、蒸気が全体に通りやすくなります。

湯がしっかり沸いてから蒸し器をのせ、強火で蒸します。
時間は量や道具で変わり、30〜40分ほどが目安です。
蒸している途中で、手に水をつけて全体にふりかけ(打ち水)、上下を返します。

こうすると、硬いところとやわらかいところのむらが減ります。
粒をつまんで指でつぶし、芯がなくやわらかければ蒸し上がりです。
蓋を開けるときは、顔を離して、奥から手前に向けて開けます。
蒸しているあいだに湯が減ったら、熱い湯を足して空だきを防ぎます。
赤飯・おこわ・おはぎ、作るものごとの違い
| 作るもの | 使う米 | 作り方の要点 |
|---|---|---|
| 赤飯 | もち米(うるち米を少し混ぜることも) | 小豆かささげのゆで汁で米に色をつけ、豆と一緒に炊くか蒸す |
| 具入りのおこわ | もち米、または混ぜて | 調味料と具の水分の分だけ、水を減らす |
| おはぎ・ぼたもち | もち米とうるち米を混ぜることが多い | 炊いてから、粒が半分残る程度につぶす |
| 餅 | もち米だけ | 蒸してからつく。餅つき機なら説明書の手順で |

赤飯にささげを使う家があるのは、小豆より皮が破れにくいためと言われます。
おはぎは、炊いたご飯をすりこぎで軽くつぶして丸め、あんこやきな粉で包みます。
餅やおこわは粘りが強く、のどに詰まりやすい食べ物です。
小さく切る、よくかむ、お茶や汁物でのどを湿らせてから食べることを心がけます。
高齢の家族や小さな子どもが食べるときは、そばで見守ります。
もち米を買うときに見ておく表示
もち米も、袋の見方はふだんのお米と同じで、品種・産地・産年・精米時期を見ます。

主な品種には、新潟県などで作られるこがねもち、佐賀県や福岡県など九州で多いヒヨクモチ、北海道のはくちょうもちやきたゆきもち、ヒメノモチなどがあります。
品種によって、時間がたっても硬くなりにくい、煮くずれしにくいといった傾向が言われます。
ただ、家庭でおこわや赤飯を作るなら、手に入りやすい品種で十分です。
量は、お正月に1〜2回作る程度なら1kgか2kgの袋が使いきりやすい大きさです。
1kgの袋なら、2合のおこわをおよそ3回作れます。
もち米は年に数回しか使わない家も多いので、精米時期の新しい袋を、作る日に合わせて買うと、余らせずに済みます。
余ったもち米は、ふだんのお米と同じように密閉して涼しい場所に置き、早めに使いきります。
さとふる(ふるさと納税のポータルサイト)
ふるさと納税のポータルサイトです。もち米や切り餅の返礼品の有無と内容は、サイトの案内で確かめます。![]()
もち米の炊き方、よくある疑問
- 前の日に研いで、準備しておいてもいい?
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蒸す場合は、もともと前の晩に研いで浸けておく作り方です。
炊飯器で炊く場合も、研いで浸けたものを冷蔵庫に入れておけば翌日に炊けます。
浸ける時間が長いほど水を多く吸うので、炊くときの水はいつもより少し控えめにします。
- おこわのメニューで予約炊飯はできる?
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機種によっては、おこわのメニューで予約ができないことがあります。
朝に炊き上げたいときは、説明書でメニューごとの予約の可否を確かめておきます。
- 炊き上がりが硬い、芯が残るときは?
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浸水が足りないか、水が少ないことが多いので、次は浸水を長めにします。
炊き上がったものが硬いときは、少し水をふってから蒸し直すか、ラップをかけて電子レンジで温め直します。
- べちゃっと柔らかくなってしまったら?
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水が多すぎたか、しょうゆや酒の分を水から引き忘れていることがあります。
次に炊くときは、水を大さじ1〜2ほど減らして様子を見ます。
- 炊いたおこわは保存できる?
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おこわは時間がたつと硬くなるので、食べきれない分は1食分ずつラップで包んで冷凍します。

食べるときは、電子レンジで温め直します。
冷凍したものも、なるべく早めに食べきります。
初めてのもち米は、1回目を少なめの水で炊いて、硬さを見てから次の水を決めると、自分の炊飯器に合った加減が見つかります。






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