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お米の研ぎ方と浸水時間、研ぐ回数・水の温度・夏と冬の違い

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窓辺の台所で、女性がガラスのボウルに入れたお米を指先でやさしく洗っている様子

3回目のすすぎ水を捨てようとして、まだ白く濁っているのを見ると、もう1回洗ったほうがいいのか手が止まります。

いまの白米は、水が透明になるまで洗わなくて大丈夫です。

ボウルの底のお米がうっすら透けて見えるくらいの濁りで止めて、そのぶん浸水の時間をきちんととるほうが、炊きあがりに差が出ます。

お米を洗って浸水させるまでの流れ
1. 米用のカップですり切りに量る
2. 最初の水は入れたらすぐ捨てる
3. 指を立ててやさしく混ぜ、すすぐを、濁りがうすくなるまで
4. 夏は短め、冬は長めに浸水させる

お米を研いだあとのガラスのボウルの水が白く濁り、底のお米がうっすら透けて見える様子
目次

「研ぐ」より「やさしく洗う」がいまの白米に合う理由

ぬかの残り方が、昔のお米と違う

昔の白米は、精米したあとも表面にぬかがたくさん残っていたので、手のひらで押しつけるように「研ぐ」必要がありました。

いまは精米の技術が上がり、表面に残るぬかはずっと少なくなっています。

そこに昔と同じ力をかけると、お米の粒が欠けたり割れたりして、炊いたときにべちゃっとしやすくなります。

力を入れてこするのではなく、指先でかき混ぜて、表面の細かいぬかを水に移すくらいの感覚で十分です。

最初の水は、入れたらすぐに捨てる

乾いたお米は、最初にふれた水をいちばんよく吸います。

最初の水には、表面のぬかが一気に溶け出すので、ゆっくりかき混ぜていると、そのぬかのにおいをお米が吸いこんでしまいます。

水を注いだら、2〜3回ざっと混ぜて、すぐに捨てる。

ここだけは手早くするのが、ぬかくさいご飯にしないためのいちばんのコツです。

お米を洗う手順

STEP1
米用のカップで量る

炊飯器についてくる米用のカップ(1合=180ml)で、ふんわりすくって、ふちを平らにすり切ります。

ぎゅっと押しこんだり、山盛りにしたりすると、量がずれて水加減も合わなくなります。

米用の計量カップにふんわりすくったお米を、菜箸でふちに沿って平らにすり切っている手元
STEP2
最初の水をすぐ捨てる

ボウルにお米を入れ、たっぷりの水を一気に注ぎます。

軽くひと混ぜしたら、すぐに水を捨てます。

シンクに置いたステンレスのボウルのお米に、蛇口から水をたっぷり注いでいる様子
STEP3
やさしく混ぜて、すすぐ

少なめの水を入れ、指を立てて、20回ほどくるくるとかき混ぜます。

水を足してすすぎ、濁った水を捨てます。

これを2〜3回くり返すのが目安です。

透明なガラスのボウルのお米を、指先を立ててくるくるとかき混ぜて洗っている手元
STEP4
水を切って、浸水させる

最後のすすぎ水は、ボウルを傾けるかざるに上げてしっかり切り、すぐに炊く分の水を入れて浸水させます。

ざるに上げたまま長く置くと、表面だけが乾いて割れやすくなるので、ざるに上げたまま放っておかないようにします。

洗ったお米をざるに上げ、ボウルの上で水を切っている手元

こうするとうまくいく
・冷たい水で洗う
・最初の水はとにかく手早く捨てる
・指を立てて、お米どうしを軽くこすり合わせる
・濁りがうすくなったら止める

仕上がりを悪くしやすい洗い方
・手のひらで押しつけてゴシゴシ研ぐ(粒が割れる)
・お湯で洗う(ぬかのにおいが出やすく、表面がふやけやすい)
・水が透明になるまで何度も洗う(こする回数が増え、粒が割れやすい)
・泡立て器など、とがった道具で混ぜる(粒が割れる)

ボウルで洗うか、内釜で洗うか

炊飯器の内釜でそのままお米を洗う方法もありますが、内釜の内側のコーティングは、こすれると傷みやすいものです。

内釜で洗ってよいかどうかは、炊飯器の取扱説明書に書かれています。

書かれていないときや、内釜を長くきれいに使いたいときは、ボウルとざるで洗ってから内釜に移すほうが安心です。

3合以上をまとめて洗う日は、お米がボウルの半分以下におさまる大きめのボウルを使うと、水がはねずにやさしくかき混ぜられます。

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何回で止めるか、お米の状態で変わる

洗う回数は、「何回」と決めるより、すすぎ水の濁り方で決めます。

牛乳のように真っ白だった水が、少し白っぽいくらいになれば十分です。

2つのガラスのボウルに、1回目の真っ白に濁った水と、すすいだあとのうすく濁った水が並んでいる様子

ただ、お米の状態によって、濁り方も、気を付けたいところも変わります。

お米の状態洗い方の目安気を付けること
新米さっと2回ほど粒がやわらかく水を吸いやすいので、力を入れない
ふつうの白米2〜3回濁りがうすくなったら止める
精米から日がたったお米・古米1回多めにすすぐぬかのにおいが残りやすい。最初の水を特に手早く捨てる
無洗米洗わなくてよい水加減を少し多めにする
もち米やさしく2〜3回粒が割れやすいので、こすらずに混ぜる程度

精米から日がたったお米や古米は、においが気になることがあります。

古米の見分け方と、おいしく炊くための工夫は「米のカビと古米、白い粉やにおいがあるときの判断と、古米のおいしい炊き方」でまとめています。

無洗米は、洗う手間を省くために、工場で表面のぬかを取り除いたお米です。

水加減の合わせ方など、普通のお米との違いは「無洗米のメリット・デメリット、普通のお米との違いと炊き方」で詳しく書いています。

浸水の時間は、夏と冬で変わる

浸水を省くと、芯が残りやすい

お米は、炊く前に芯まで水を吸わせておくと、加熱したときに中まで均一に火が通ります。

浸水が足りないまま炊くと、外はやわらかいのに、中に芯が残ったような、かたいご飯になりがちです。

浸水したお米は、半透明から白っぽい色に変わります。

粒全体が白っぽくなっていれば、水を吸ったしるしです。

洗ったばかりの半透明のお米と、30分以上浸して白く不透明になったお米を、ガラスのボウルに並べた様子

季節ごとの浸水時間の目安

お米が水を吸う速さは、水の温度で変わります。

水が温かい夏は早く吸い、水が冷たい冬はゆっくり吸うので、浸水の時間も季節で変えます。

季節浸水時間の目安ひと言
夏(室温・水温が高い)30分〜1時間長く置くときは冷蔵庫で
春・秋1時間前後夏と冬のあいだで調整する
冬(水が冷たい)1〜2時間短いと芯が残りやすい

どの季節でも、最低30分はとると考えておくと、浸水不足になりにくくなります。

時間はあくまで目安なので、粒が白っぽく変わったかどうかをあわせて見ます。

夏の浸水で気を付けたいこと
暑い時期に、水に浸けたお米を室温に長く置かないようにします。
朝に洗って夜に炊くなど、時間があくときは、ボウルにラップをして冷蔵庫へ入れます。
冷蔵庫の中は水が冷たく、吸水がゆっくりになるので、時間は長めに見ておきます。
冷蔵庫に入れても、置いておくのは半日(12時間)ほどまでを目安にし、それを超えそうな日は浸水を始める時間を遅らせます。
炊飯器の予約炊飯を使うときは、予約できる時間を取扱説明書で確かめ、その範囲で使います。

浸水の時間がとれない日の段取り

帰ってからすぐ炊きたい日は、お米を洗って浸水を始めることを、台所でいちばん最初の作業にします。

そのあいだにおかずを作れば、30分ほどの浸水は待ち時間になりません。

朝のうちに洗って冷蔵庫で浸水させておく方法も、夜に炊く日の段取りとして使いやすいやり方です。

ラップをかけたお米入りのガラスのボウルを、冷蔵庫の棚に入れている手元

炊飯器の吸水の時間も確かめる

炊飯器によっては、炊飯のコースの中に、お米に水を吸わせる時間が組みこまれているものがあります。

その場合は、浸水を短くしても芯が残りにくいことがあります。

自分の炊飯器が浸水の時間をとるかどうかは、取扱説明書の炊き方のページに書かれているので、一度確かめておくと、浸水をどこまで省けるかがわかります。

洗う水と炊く水、温度と種類

洗う水は、水道の冷たい水で十分です。

冬は手が冷たくなりますが、お湯で洗うのは避けます。

水の温度が高いと、ぬかのにおいが出やすく、お米の表面がふやけて、炊いたときのべたつきにつながりやすくなります。

炊く水も、水道水か浄水器の水でかまいません。

ミネラルウォーターを使うときは、軟水を選びます。

軟水で炊くと、やや柔らかめに仕上がりやすくなります。

もうひとつ大事なのが、水加減を洗う前のお米の量に合わせることです。

洗ったお米はすでに水を吸っているので、洗ったあとの量で考えると、水が足りなくなります。

1合あたりの水の量や、計量カップとはかりの使い分けは「米1合は何グラム?計量カップとはかりの測り方と、水加減の目安」でまとめています。

べちゃっとした、かたい、と感じたときの見直し

炊きあがりが思いどおりにならないときに見直すのは、洗い方・浸水・水加減の3つです。

仕上がりから、どこを変えるかをたどります。

仕上がり考えられる原因次に変えること
べちゃっとする水が多い/強く研いで粒が割れた/新米なのにいつもの水加減水を大さじ1ほど減らす。研ぐ力を弱める
芯が残る・かたい浸水が足りない/水が少ない浸水を長くする。水を少し足す
パサパサする水が少ない/炊いてから長く保温した水を少し足す。保温を長くしない
ぬかくさい最初の水を捨てるのが遅い/すすぎが足りない最初の水をすぐ捨てる。すすぎを1回増やす
上と下でかたさが違う炊きあがってすぐほぐしていない炊けたらすぐ底から返す

炊きあがったら、すぐにほぐす

炊きあがったご飯をそのままにしておくと、下のほうの粒が重みでつぶれ、余分な水分もこもります。

炊けたらすぐに、しゃもじで十字に切れ目を入れ、底から大きく返して、全体に空気をふれさせます。

しゃもじを入れて、底から返している手元

ふたを開けるときは、蒸気に注意
炊きあがった直後の炊飯器や鍋は、ふたを開けた瞬間に熱い蒸気が上がります。
顔や手を真上に近づけず、ふたは体から遠いほうへ向けて開けます。
内釜や鍋の取っ手も熱いので、持つときは鍋つかみを使います。

食べきれない分は、保温を長く続けるより、温かいうちに小分けにして冷凍するほうが、味が落ちにくくなります。

包み方と温め直しの手順は「炊いたご飯の冷凍保存、ラップ・容器・解凍の手順と、冷凍に向く炊き方」にあります。

次にお米を洗うときは、回数を数えるより、3回目のすすぎ水の向こうに、お米の粒が透けて見えるかだけを見てください。

見えたら、そこで洗うのは終わりです。

あとは季節に合わせて浸水の時間をとれば、炊きあがりはそろってきます。

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この記事を書いた人

お米の情報リサーチ担当です。お米の銘柄の違いや買い方、保存と虫、洗い方・炊き方と炊飯器、玄米・雑穀・もち米までを、農林水産省・各県・メーカーの公開情報や取扱説明書をもとに調べ、比較・整理して、迷ったときに1記事で答えが出る形でお届けしています。

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