冷凍ご飯が、温め直したときにふっくら戻るか、パサついたりべちゃっとしたりするかは、包むときのご飯の温度で大きく変わります。
炊きあがったら、湯気が出ているうちに1食分ずつ包む。
これだけで、温め直したときに炊きたてに近い食感に戻りやすくなります。
ご飯の冷凍、4つの決まりごと
1. 温かいうちに、茶碗1杯分ずつ平らに包む
2. 包んだまま室温に長く置かず、粗熱がとれたらすぐ冷凍庫へ
3. 温め直しは電子レンジで一気に(自然解凍・冷蔵庫での解凍はしない)
4. 余ったご飯は冷蔵庫ではなく冷凍庫へ

温かいうちに包むと、おいしく戻る理由
炊きたてのご飯から出ている湯気は、ご飯の水分です。
温かいうちに包むと、この水分をご飯と一緒に閉じこめられるので、温め直したときにしっとりとした食感が戻りやすくなります。
冷めきってから包むと、水分が逃げたあとなので、温め直してもパサつきやすくなります。
冷蔵庫より冷凍庫がいい理由
ご飯は、冷めるとでんぷんがかたくなる性質があります。
このかたくなる変化は、冷蔵庫くらいの温度で特に進みやすいので、冷蔵庫に入れたご飯は、ぼそぼそとした口あたりになりがちです。
その日のうちに食べきれないご飯は、冷蔵庫ではなく冷凍庫に入れるほうが、温め直したときの食感がよくなります。
炊飯器の保温を長く続けてから冷凍しない
炊飯器で長い時間保温したご飯は、水分が抜けたり、においや色が変わったりしやすくなります。
そのご飯を冷凍しても、温め直したときに保温したときの状態が戻るだけです。
冷凍するつもりのご飯は、保温せずに、炊きあがってすぐに包むのがいちばんです。
ラップで包んで冷凍する手順
何杯分を冷凍に回すか、炊く前に決めておく
お米1合を炊くと、茶碗に軽く2杯分ほどのご飯になります。
たとえば3合炊いて夕食で2杯食べるなら、残りの4杯分ほどが冷凍に回せる量です。
炊く前に「今日は何杯分を冷凍する」と決めておくと、ラップや容器を先に用意でき、炊きあがってすぐに包めます。
包んでから冷凍庫に入れるまで
茶碗1杯分ずつに分けておくと、温め直すときに量を迷わず、温めむらも出にくくなります。
お弁当用・おにぎり用など、使い道ごとに量を変えてもかまいません。
ラップを広げてご飯をのせ、ふんわりと平らな四角にまとめて、空気が入らないように包みます。
ぎゅっと押しつぶすと、温め直したときに粒がつぶれてかたまりになるので、ふんわりのせたまま包みます。
包んだご飯は、平らに薄くした形のまま置いて、粗熱をとります。
炊いたご飯は、冷めていく途中で室温に長く置くと、食中毒の原因になる菌が増えることがあります。
室温に長く置かず、さわって温かさがやわらいだら、すぐに冷凍庫へ入れます。
熱いまま冷凍庫に入れると、まわりの冷凍食品が温まり、霜がつきやすくなります。
包んだご飯を冷凍用の保存袋にまとめて入れると、乾燥やにおい移りを防げます。
金属のトレーにのせると、冷えやすいとされます。
袋に冷凍した日付を書いておくと、古いものから順に使えます。


冷凍ご飯で避けたいこと
・冷めきってから包む(パサつきやすい)
・熱いまま冷凍庫に入れる(ほかの食品が温まる)
・厚く丸めて包む(温めむらが出やすい)
・一度温めたご飯を、もう一度冷凍する
・ラップだけで長く入れておく(乾燥やにおい移りが進みやすい)
冷凍庫の中での置き方
平らに包んだご飯は、凍るまでは寝かせて置き、かたく凍ってから立てて並べると、冷凍庫の中で場所をとりません。
冷凍庫の扉の近くは開け閉めのたびに温度が上がりやすいので、ご飯は奥のほうに入れます。
立てて並べると、日付の書いた面が見えるので、古いものから取り出しやすくなります。

おにぎりにして冷凍するとき
おにぎりも、温かいうちに握って、1個ずつラップで包めば冷凍できます。

具は、焼いた鮭や昆布のつくだ煮のような火の通ったものを選び、生ものや、マヨネーズであえた具は避けます。
海苔は冷凍すると湿ってしまうので、食べる直前に巻くようにします。
ラップと容器、どちらで冷凍するか
包み方は、ラップ、冷凍用のご飯容器、冷凍用の保存袋の3つが中心です。
それぞれの向き不向きは次のとおりです。
| 包み方 | 良いところ | 気になるところ | 向く使い方 |
|---|---|---|---|
| ラップ | 平らに薄く包め、冷凍庫のすき間に入る | 使い捨てで、そのままだと乾燥しやすい | 保存袋とあわせて、毎日の冷凍に |
| 冷凍用のご飯容器 | 形がくずれず重ねやすい。くり返し使える | 容器の数だけ場所をとる。洗う手間がある | 量をそろえたい、温めてそのまま食べたい |
| 冷凍用の保存袋 | ラップで包んだご飯をまとめて入れられる | ご飯を直に入れると取り出しにくい | ラップの上からもう1枚かける |
ご飯容器を使うときも、温かいうちにご飯を入れてふたをします。
ご飯は容器に浅く平らに詰め、室温に長く置かず、粗熱がとれたらすぐに冷凍庫へ入れます。
電子レンジで温める容器は、電子レンジに使えるか、ふたを外すのかずらすのかを、容器の表示で確かめておきます。
温め直しの手順と、べちゃっとしたときの見直し
冷凍ご飯は、凍ったまま電子レンジで一気に温めるのが基本です。
ラップで包んだものは、ラップのまま耐熱皿にのせて温めます。

容器のものは、表示どおりにふたをずらすか外して温めます。
温める時間は、電子レンジとご飯の量で変わるので、取扱説明書の冷凍ご飯の温め方を目安にします。
量が多いときは、途中で一度取り出してほぐしてからもう一度温めると、温めむらが出にくくなります。
自然解凍や冷蔵庫での解凍は、ご飯がかたくなる温度を長く通るので、ぼそぼその食感になりやすくなります。
チャーハンや雑炊に使うとき
チャーハンにするときは、冷凍ご飯を電子レンジで温めてほぐしてから炒めると、かたまりが残らず、手早く仕上がります。
雑炊やおじやなら、凍ったまま煮立ったスープに入れて、ほぐしながら煮ても作れます。
少し乾いてしまった冷凍ご飯も、こうした料理なら気になりにくくなります。
お弁当に入れるとき
冷凍ご飯をお弁当に使うときは、中まで熱くなるまで温めてから、冷ましてお弁当箱に詰めます。

温めが足りず中が冷たいまま詰めたり、温かいままふたをしたりすると、傷みやすくなります。
冷めてもかたくなりにくいご飯がほしいなら、もっちりした系統のお米を選ぶ方法もあります(北海道米の系統の違いは「北海道のお米、ゆめぴりか・ななつぼし・おぼろづきの特徴と使い分け」で扱っています)。
べちゃっとしたときは、ここを見直す
- 包むときに水滴が多すぎた: 炊きあがってすぐ、しゃもじでほぐして余分な水分を飛ばしてから包む
- 炊いたときの水が多かった: 冷凍する日は、ふつうの目盛りどおりか、やわらかめにしない
- 厚く包みすぎた: 外側だけ温まって、中との差が出やすい。平らに薄く包む
- 温める時間が長すぎた: 加熱しすぎると、かたくなったりパサついたりする。様子を見ながら足す
冷凍に向く炊き方
冷凍するご飯も、ふだんどおりの水加減で炊けば十分です。
ただし、やわらかめに炊いたご飯は、温め直したときにさらにべたつきやすくなるので、冷凍する分は、やわらかくしすぎないようにします。
炊きあがったら、すぐにしゃもじで底から返して余分な蒸気を逃がしてから、1食分ずつに分けます。
ご飯の冷凍、よくある疑問
- 冷凍したご飯は、何日くらいもつ?
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冷凍庫の中でも、ご飯は少しずつ乾いたり、においを吸ったりしていきます。
何日なら大丈夫と言いきるより、日付を書いて、古いものから早めに食べきるほうが確実です。
霜がたくさんついたり、冷凍庫のにおいが移ったりしたご飯は、味が落ちています。
- 炊き込みご飯や玄米ご飯も冷凍できる?
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どちらも、白いご飯と同じように温かいうちに包んで冷凍できます。
炊き込みご飯は具が傷みやすいので、炊いたらすぐに包み、早めに食べきります。
- 電子レンジがないときは、どう温める?
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ラップを外して、蒸し器やせいろで蒸すと、ふっくら温まります。
凍ったままでも蒸せますが、中まで温まるのに時間がかかるので、中心が熱くなっているかを確かめてから食べます。
- 冷蔵庫に入れたご飯は、もう冷凍できない?
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冷蔵庫に入れてかたくなったご飯を冷凍しても、温め直したときの食感は戻りにくいものです。
冷蔵庫に入れたご飯は、早めに温め直して食べきるか、チャーハンや雑炊のように、かたさが気になりにくい料理に使います。
次にご飯を炊くときは、しゃもじと一緒に、ラップと保存袋を炊飯器の横に出しておく。
炊きあがってすぐ包めるかどうかが、冷凍ご飯のおいしさの分かれ目です。




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